お布施はいくら?

お布施を頂いて生活するということを考える。
よく、お布施はいくら?と聞かれることがある。
お経を読んだり、出かける手間とかの
労働の対価ではないのである。
だから、決まった額もないものなのだ。


きまってないと困ると言われるが、
じつはこれが重要なのだ。
僧侶は、それゆえに自由が与えられ、
そこにこそ大事な要素があるのだ。
もし労働賃金であれば、それをしさえすれば
それで完結してしまうことになる。


だが、僧侶はそのように割り切った事を
するものではないはずだ。
葬儀にお参りしたり、法事でお経を読み
法話をする。それ以外に大切なものが
あるはず。


であるはずなのに、
法事や葬儀に月参りに走り回っている。
すこしでも、僧侶としての働きをした
のだろうか。


そんな問題を持ち、試行錯するしかない。
死を考えるとすれば、このままで人生を
終えるのはこころのこり。