太平洋戦争中の重要な証言

昨日何気なく話されたことが、以外と大切な
証言だと思いましたので書きます。
たまたま総代会でお一人が、
「一年うえの姉は、毎日おつとめを
かかさなかったのに、
自分が学校にあがるころ
仏壇にまいることがなくなり、
八幡社に詣ることが日常になった。」


そんな教育をうけたものだから、
自分たちはどーも信仰心が薄い、という告白でもあった。
国家神道政策の徹底は明治維新から
この戦争において民衆に徹底されてきた
のだった。その家で代々、
大事にされていたことまで破壊するに至った。
そうしてまた、
六十何年かけて、ますます仏法敬うこころは
衰退し続けてきたのだ。当然その歴史の流れのなか
にいるわたし自身ものがれられるはずもない。

このことは、教化活動してなんとかしようなどというもので、
ちょっとやそっとのことで
とりもどすことなぞ出来ないほど重い。
その困難さの前で立ちすくむといった状態に陥る。



おまえはたいした
危機感もなくお寺で生活しているが、
それでええのか!
という叱咤の声に聞こえた。
どんな覚悟でたちあがるのか。
こちらもそんなに時間はないのだ。