さとり

お釈迦さまがサトリを開かれたとき
人々は最初その尊さを理解できなかった。
しかし、その困難を超えて、
一緒に修行をした人々に
法を説き、その真の意味が伝わった。
初転法輪だ。


人々は
その偉大な存在を目の当たりにして、
一生の修行ではとうてい間に合わない
いくたびも生まれ変わって
やっとサトリに到達することが出来る
と考えた。
サトリ到達した存在に接したものは
非常に謙虚だった。
その謙虚さによって仏陀の魂は
その人々のなかで生き生きとはたらく。


時代が下るにつれて
人々は次第に傲慢になる。
いまや、
仏法なんかなくて生きられる。
自分がいかにも悟っているもののように
振る舞うようになる。