国会の議論を聞いて

いま国会で靖国神社参拝の論議を聞いた。
 この論議で欠落しているのは、明治以来の歴史こについてではないかと思う。とくに明治維新政府が国民を統制するために信仰のあり方を改変し構成した”国家神道政策”である。平和なときにはなんの影響もないと思われたこの宗教政策が、戦時には国民の精神を縛るのに大きな力を持った。もちろん子どもたちへの教育にも徹底され、戦争へと突き進んで行く過程のなかで、現在からは想像をこえた力をもった国家神道。そのなかで靖国神社は戦争に特化した機能を託された施設である。