花冷

俳句はよくこのときを捉えている。
この季節特有の
希望と不安感。
また
からだが捉える
湿気や突然の冷たさなど。
芸術ってこのようなもの
なのかと感心した。

「花冷(はなびえ)」という春の季語がある。これは、「花の冷」という表現例もあり、「桜の咲く頃の冷え込み」だという。ちなみに、「桜の花が咲き終わってしまった頃」のことを表現する「花過ぎ」という季語がある。


黛まどかブログより引用

花冷の疵つき易きハイヒール
 男性はご存じないかもしれませんが、ハイヒールは少しの衝撃にもすぐに疵(きず)ついてしまううえ、ほんの些細な疵でもとても目立つものです。また、ハイヒールを履いて歩くのは、実はとても疲れるもの。しかし、少しでも脚を美しく見せたい一心で、無理をしてでも女性は華奢なハイヒールを履くのです。
 花冷(はなびえ)とは、桜が咲く頃、突然冷え込むことを言います。満開の桜に感じる、美しいがゆえの不安感。そして、花冷の華やかさと寂しさ…。花冷のその日、うっかり疵つけてしまった美しくももろいハイヒールに、女性であるがゆえに感じる寂しさや不安感が、ふっと胸をよぎったのです