女人

今日の本読み記録。
阿弥陀の名願によらざれば 百千万劫すぐれども
 いつつのさはりはなれねば 女身をいかでか転ずべき」
(善導和讃の3『観念法門』の文による。)


この和讃において、
女身とは、
五つの障り(仏になれない等の障り)
を離れられない存在であると抑える。
単に性における女性ではない。


そして、
なぜ障りを離れられないのかといえば、
5首目に「現世をいのる」心にしがみ
ついている
からである。

現世を祈る心で念仏しても、それは浄土の行に非ず。
その心では絶対に仏になれない。
私たちは、そんなこころに固執したまま
こころの平安を祈ったりしている。


お念仏のおみのりは
その私の心を深く照らし出し
翻す。
12首目「煩悩具足と信知して 本願力に乗ずれば
すなわち穢身すてはてて 法性常楽証せしむ」


翻して行く道筋を、
観経においてお釈迦さま、女人イダイケ夫人が表し
てくださって
いる。