暁天講座三日目

都路師をお招きしての暁天講座。

アジャセの救い(涅槃経)がテーマである。

本山で一週間

朝から晩まで涅槃経の講義を受けたことがある。

そのときの深い感動を想いながら

聴聞した。

それをたった一時間で簡潔に語ってくださったのだ。

ぎゅっと凝縮した内容だった。

講演後、ふたりの女性が、「明快なお話に感動した。

毎日講座を聴きに来たからこそ今日の

おはなしに出会えた。本当によかったです。」とその喜びを伝えに来られた

のである。

最近は説教といっても、「面白くなきゃ」なんて人が言うので

説教者もそれに媚びるような、受けをねらった話が多くなったように

思う。面白いかしれないが、あとで何を話されたか思い出そうとしても思い出せな

い。ただ面白かったことだけが印象に遺るなんてことがある。

今日の都路さんのお話は、それとは違って、まじめな丁寧な内容だった。



聞く方々はよくみえているのだ。

聞くひとをなめてはいけない。