「陰謀をくだいておかなくちゃ」

昨日テレビで
落語家のなにげないことばを
聞いた。
有名であっても、
長屋くらしで、
軽々とユーモアのある言葉を発してながら
一生を終えたひと。


なぜかしら、真宗門徒もこうありたいと
思えたのであった。
なんの脈絡もないのだけれど、・・・。


テレビで紹介されたふとした言葉。
そこで、
でてきた言葉が、老落語家が発したという
「陰謀を砕いておかなくちゃ」
というせりふだ。


意味はどうでもよいようなことなのだ。
あぶらげを酒のつまみにと焼く。
焼く前に、師匠は必ず自分で
熱湯で洗うのだそうだ。どうしてと弟子が聞くと、
使い古した油を使っているあぶらげ屋。
あらうことでその陰謀を砕いとかなきゃ、と応えた
という全くどうでもいいような話。
そこある微妙なおかしみ。


なぜかしらそこに、そのひとの日常会話のなかにある
おかしみが、脳の右側奥のあたりで心地よく疼かせた。
のであった。(ま、このように書いたところで話手の
雰囲気をブログで伝えられないのだが。)


そのひとの名は、彦六でした。