うかうかしているうちに一生は過ぎてしまう

今日は19日 仏説無量寿経の輪読会
出席者多数。一緒に下巻を拝読。
田あれば、田を憂い。なければないことに憂う。
目の前の損得や勝ち負けに振り回される私たちの
有り様をうつしだす、有名な一段。
そして、
「うかうかとそのように人生を過ごしているうち
に取り返しのつかないことになってしまう。」
という言葉がでて来た。
おお、わたしの情況そのものだ。
”わたし”が出てきた。
これがお経!
法事で読んでいるお経はこんな内容だったのか、と。
改めて一同、おどろいたことであった。


経のこの箇所の前部分は、
法蔵菩薩の願いが成就した阿弥陀の浄土の菩薩
の優れた姿が、ゆたかに表現されている。
わたしたちは、人生にどんなことがあろうとも
惨め人生はいやだ。
こころのそこからねがっているのは
やはり、胸張って生きたといえる人生だ。


わたしたちが日常のなかで見失っていることを気付かせ、
深いねがいを呼び覚ます。
この経典はシンプルにできていると思う。
よめば、
法蔵の願心が、なんともし救い難い、日常に埋没した私に
働きかけ、本当の願いに生きよと、よび出す。


先ず、お経だ。
お経だからこそ、訴えかけてくる力が強烈だ。