森元首相の宗教についての発言を思い出した

中教審が武道を中学校での必修化決定
氏は以下に引用した文章のあとに、
国家が、明治維新以降古来の武道を、戦争に利用して、
破壊しつくしてきた歴史を認識すべきだと述べておられる。
その中に、合気道が戦地でその殺傷力に於いて非常に評価された
ことで、武道家へ協力をあおいだという興味深いエピソードが
紹介されている。その武道家は激怒したそうである。

学習指導要領の改定作業を進めている中央教育審議会
体育・保健部会は4日、中学校の体育で選択制の武道を必
修化する方針を決めた。

(ウチダ氏ブログから引用)
このことは、以前に森元首相が宗教教育に言及したときの
ことを思い出させた。まさに宗教心そのものが明治維新以後
国家によってぐちゃぐちゃにされてきた。それは、戦時下に於いて
国民のこころにまで立ち入って管理する道具として利用された。
いまもその影響は強くのこっているのだ。
 この国の施策に携わる人々は、伝統への回帰を声高
に叫ぶが、歴史に学ぶことが少なすぎるように見える。
そんな基本的な(政治家は勿論学者であっても、本物の)教養がない人々
に導かれることへの不安を抱かざるをえない。