こころのクリニック医療者と社会学者の講演があった

経済同友会主催の講演。


先ずこころのクリニック精神科医師のH氏から。
統合失調症について、
その病気の性質と、
社会復帰の実態を聞いた。
時間はみじかいが、
要点をわかりやすく
丁寧なデータを示しての密度濃い講演だった。


またワーカーの方から、
積極的に会社などに出られるように
病院が支援したいという姿勢が
示された。(すばらしい!)


そして社会学者のM氏から
障害者を囲むつながりに二つあって、
それは、
強い絆(家庭や病院など)と、
弱い絆(会社や農園など)。

強いつながりだけだと、
障害者を、その世界に囲い込み、可能性を奪うことも
ある。
だから、弱いつながりだけれど、
いろんなひとと出会える場があるとよいという。
深く頷いた。


そしてこの会で、印象的な発言があった。
それは看護師のK氏のもの。
「西尾のような土地がらから、
障害を得たひとやその家族は、あまりひ近所に知られないように
気を遣う。
どうしても病院と家だけが生活の中心になってしまう。
その中で、
農園に出ると、
そんなにいろいろな話をするわけではないけれども、
いっしょにやってすごくはかどったね。とか作物のことを
語り合っているだけでも、嬉しいこと。
障害を得て、
生まれてきたことはすばらしいとなかなか言えないのかも
しれない。そのなかでそんなささやかな喜びの持つ意味は
大きいように思う。
そんな場をすこしでも広げてほしい。
また出来れば、家族は自分が死んでしまったあと
を心配している。
自立を望んでいるので、ぜひご理解を」と、
(あまり正確に報告出来ていなのでK氏に申し訳ないけれど
 自分なりに思い出して書いてみた。医師、ワーカー、
 看護師の、このような人々のチームが出来ていることはスゴイ
 と思った。)