簡単に人間に生まれ変わる?

昨年暮れに、たままた喫茶店で週刊誌をめくっていたら
こんな記事に目がとまった。
「最近小学生が、「こんどはもっと能力のたかい人間
に生まれ変わる」という遺書をのこして飛び降り自殺
をした」というものだ。
そんなに簡単にひととして生まれ変わるなんてだれが
言ったんだ?おかしな考えが子どもたちに浸透している
のか。

その事件について
神秘的な発言がその影響として考えられるという、
コメントがあった。
そうかもしれないと思う。
テレビで霊能者らしきひとが出てきて、
前世はこうであんたはその生まれ変わりだ、なんて
いっているのは、こどもたちに大変危険なのかもしれ
ない。




ゲームの影響とかいろいろ言われるが、
このような人々の軽々しい発言の影響力も見逃せない
という。

いまここに人間として生をたまわったことの不思議さ
この人生をいきることの大切さ、が失われていく。



その記事の結びにこうあった。
正岡子規のことばを引用して、
「佛教のさとりとは、いつでも死ねることだと思っていたが、
そうではなかった。どんな状況にあっても生きて
いけることこそ、さとりであったのだ」(趣意)と。


念仏によって呼び覚まされるものは
なによりいまこうしてあるとへの
おどろきではないか。
奇跡のごときいのちをいきる。
絶望も希望もその奇跡のごときいのちのなかに
おこっていることだ。




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