”台嶺さん”の法要


台嶺師は、明治維新期の廃仏毀釈の政策に
反対した真宗門徒を指揮したとして、
西尾城の牢屋で斬首された。
その若き僧侶の、事績をわすれぬため、百年
近く大切に営まれてきた法要。


明治の混乱期に吹き荒れた
廃仏毀釈の嵐。
そのなかで唯一真門徒のみ、
こころの大切な部分に関わることとして、
立ち上がった。全国にその抵抗の
あとがのこる。
三河で起こったこの事件はその中でも特に有名である。
(地元の人がだんだん忘れてきているのは
残念。)


維新期の廃仏毀釈は、混乱期の稚拙な政策だった。
しかし現在にまで影を落とす。
国家神道政策、戦争をとおして日本人の
精神のありように大きな影響をおよぼすことにな
る。それは想像をこえて、日本人の宗教に対する
考え方に歪みをもたらした。


だからこの事件を忘れず、
学びなおすことは大切な意味を持ち続ける。