井上ひさし氏の言葉

朝日新聞の23日朝刊記事より、
井上ひさしさんは、
子ども時代を、カトリック系の施設ですごした。
「この世は涙の谷」
と教わったという。
「99%は悲しいかもしれない。
でも残り1%の楽しいことを目指して
いくのが人生。それには自分の好きな
ことを見つけることが大事」
だと、子どもらに語った。


キリスト教ではこのように人生を観るのか
と考えさせられた。
これは悲観的な見方だとはいえない。
仏教は、人生にさけられない苦として四苦八苦
をあげる。それは悲観的に人生を観るということ
ではない。


思い通りになってあたりまえ、
安全で当たり前などど
思い、そのあてがはずれると嘆くわたしに、
人生は無常であり、過酷な苦しみがあるところなのだ、
と事実を示す。
その現実に立って、ひとつ一つのできごとを
みずみずしい気持ちを失わず、
立ち向かう。丁寧に仕上げていく。
思い通りにならないという苦は,

決して自分を傷つけるために起こっているわけではないのだ。
それに絶望して、投げやりにしてしまうのは
自分のおもい、妄執が原因なのだ。