”生きていてよかったとは,とうてい言えない”
東日本大震災の罹災者の声を
ラジオが伝えている。
生きていてよかったとはとうてい言えない
しかし生きねかねば・・・。
仏教の講演などで、生かされていることに
感謝せねばとよく言われる。
そのような言葉が、
過酷な状況に陥ったら通用するだろうか。
自然作用や文化の蓄積、ひとの支えなど
たくさんの恵みに気づくことが
そのまま仏法といってしまってよいのか
疑問が残る。
それだけでは仏法はつくせないのではないか。
過酷な人生を生きねかねばならない。
そこからが仏法不可思議なのではないか。