いよいよ迫りくるもの

行ったときは
あまり
強く迫ってこなかったことが、
いまに
なってぐっとくる。


禁教の歴史を
当地の住職から聞いたのだ。


なぜか今になって
強く迫るものがある。


どのような拷問にも耐えて
どのような圧迫にも
決して絶えることなく
続いた
信仰共同体。


その事実のまえに
立つ。
その経験が
いまだ整理されず
頭の回りを回っている。



平穏のなかで
腐っていくもの。
弾圧のなかで
いきいきと
息づく信仰心。
その対比のなかに
立たされて
いまだ、この
頭は混乱のなかで
整理出来ず。