曽我量深ののこした言葉

自分にとっては
師のことばは難しい。

最初読んでなげだし
二回目、三回目と
読んでいく。



真宗の教義のキーワードであり
仏教のいのちのようなものである
「浄土」という言葉が
現代人にとって、現実感をもてない
ものになってしまっているのではないか。


曽我量深師の著作を読んでいると、
難解なところが多いのではあるが、
上記の如き課題をもって思索されたもの
だと感じるところがあった。


現実の苦しみに
呼応する仏教。


如来浄土の象徴の大事業は
衆生をして自我の業道を超えしめんが
ためである。
随って業果ということは
自我の象徴である。」(総序講義より)



自我の業道を超えること。
実人生の超えがたい苦しみ。
人間関係で問題がおこると
ほどけることのないところに
陥ってしまうと、
なかなかそこから抜け出ること
は難しい。
その課題あるところに
仏は、

現に超える
ものとしてはたらく。