ホールでの葬儀

法事を済ませて
急いで葬儀に駆けつけた。
今日のように、
一般会葬者として参詣する
機会は少ない。


ホールでの葬儀は
想像をこえて
大事なものが抜けてしまって
いるように感じる。


それは、
当事者には見えないことだ。
喪主も、導師となった僧侶にも。


なにが脱落しているのか、
整然と行われる儀式に。


本来このような場で行われるものではない
ものが
なにの問題もないかの如く
静かに執り行われていく。
そのこと自体。