ビートルズ

お寺でコンサート
始まりの紙芝居から、すごい。
仏とは、自利利他円満するものなのだが、
それを
こどもにも分かる形でしめした
ものがたりだと思う。
ひとはなぜ生きているのか。
なぜむなしくなるのか
その根源に答える問いに
応ずるものを
紙芝居で表現する。


落語はそれを受けて、
お金のいらない国。
わたしたちは
資本主義の社会のなかにいる。
(資本主義は本来はプロテスタントの人々
が職業に宗教的な意味を見いだし、
それを洗練させていったもの。
それがいつのまにか、人を圧迫し生の意味を
やせ細らせるものとなってしまった。)


そうして、
無駄なものをたくさんため込んできている。
もはやその極限にまでいきついている。
その無駄を
抱え込むおのれの姿を
しずかに写し出す物語だった。


仏教では真と仮と偽で捉える。
偽は虚偽、
仮のものを実体化すること。
お金もじつは仮にたてられたもの。
それ以上のものではない。


そしてコンサートは、
ビートルズの演奏。
美しいメロディがこころをうった。
すこしなつかしい。
高校生のころかったLPの曲だ。
たのしい時間をありがとう。

△紙芝居 まほうびんの旅

△照明のS氏と舞台係りKさん等によるいきいき
ひきたつ舞台、そしてミキサーI氏、
出演者からこんなに良いおと
でやったことがないとのの評価。
彼自身名ギタリストでもある。

△お金のいらない国、ありえないなんておもい
ながら聞いていると、この社会がいかに無駄な
ものにかこまれ、作り出していることかと
いうことが見えてくるから不思議。
私のあたまのなかも無駄が一杯占領している
なんてことに気づくのだ。

△じつにビートルズは美しいメロディを
つくったものだ。マイナー調のしらべ。