中條先生の来訪

昨夜、中條先生から
遅い時間だが、今から行っていいか、との電話あり。
(住職ーもちろん、大歓迎。特に夜は苦にしません。)
白いおさけを一本さげて
来てくださった。
うまい!


先生は、
粘菌など菌類の日本的権威にして
田中長嶺の功績を調査研究をして来られたお方だ。
岩瀬文庫(西尾図書館)で長嶺
の企画展をされる。


お話を伺い
長嶺の人々のためにつくされた
一生を顕彰しなければという、
あつい志が迫ってくる。
お陰で贅沢な講義を一人で独占して
しまった。もったいない。


先生の目は少年のように
いつも輝いている。
あんな風に年をかさねたい
とつくづく思う。


人々にささげた長嶺の生き方を称えて、
句仏上人の句がある。
”春風や 仏を刻む かんな屑”
先生いわく、
長嶺が自らの身をけずるように
にして尽くした。その恵が春風に
まう鉋屑のように人々のところに
舞っている。
住職の蛇足ー身を削っているところ
に仏が表現されていく。


先生によって、長嶺の生き方のすごさ
が迫ってくる。
仏道にあるべきひたすらさが
中條先生や、長嶺のなかにある。