NHK海軍反省会

戦後、政府の中枢、
天皇を補佐する部署にいた
将軍や佐官らが
非公開を前提に
戦争中の様子を証言している
番組だ。


その証言のなかに
ぜったいに間違っていると思っていたのだが
反対意見が言いにくい状況があったと
いうものが度々あった。
あやまった作戦でおおくの兵士が犠牲となった。


重要な軍の方針が、
ほんの一握りの若いエリート将校たちの
そのようなばかげた会議で決められていったなんて・・
と驚いた。


また戦後の東京裁判では、
またドイツ駐留していた将校が
裁判対策にあたり、上級将校を
守ったという。
例えば、
捕虜の虐殺に関して
上の命令がなかったことにして
現場の指揮官のせいにした
ともいう。
なんとも卑怯な工作をしたものだ。
これで中枢にいて命令したものの
幾人かが罪をのがれ、前線にいた
者が死刑となった。


普通なら消し去られたはずの
このような戦争
の姿を番組にしたものだった。
貴重な記録だ。


戦争への道を閉ざすために、
また現在のわたしたちの社会の
ありようを考えなおすために
にも大きな教訓を含んでいる。