新美南吉の花のき村の盗人たち

練習しているのは新美南吉の作品。
ほんとうによいものがたりだ。
なんどもよんでいるとつくづく名作
だと感じる。


盗人が
「ひとから信じられるということは
 なんとうれしいことだろう」
とつぶやくところがある。
この信ということは、
私たちが
人として生きる喜びに繋がっている。
だがつきつめて考えると
ひととひとの間に信頼が成り立つ
のは難しい。


(いまたまたまNHKの「天地人
で、「ひとがひとを信じていれば
いきていけない、という台詞を
聞いた。)

信を大切なこととし実現しようと
するならば、
まず自らが信頼に足る存在なのかを
問わねばならないだろう。
そのことを問い、
そのような主体を生み出すものが
浄土真宗の行信だ。
我執のこころからはでてこうようがないものだ。