葬儀までのかけがえのないとき

ちかごろめずらしい
葬儀だった。
むかしはそれが普通だったと思う。


葬儀までに
二日という時間がとられていたことだ。
仮通夜を自宅でおこなった。
このことが今や珍しいことになっている。


その家では、
一日自宅で通夜をおこなったのだが、
ゆったりと故人を
親族がよりそって想う時間があり、
それがすごく貴重なときだとあらためて感じた。


朝日新聞などでは
都会では直(じか)葬といって
病院から直に火葬場か斎場
に運ぶというものが3割?ほど
あるという。
それではあまりにあわただしい。


そんな記事を読むにつけても
一日一夜しみじみと最後の別れを惜しむことは

かけがえのないときだと思う。