葬儀に行って

喪主の悲しみに寄り添う。
その場に身を置いて、
帰ってきたら、
ふとこの間読んだ文章が
思い浮かんだ。
いまあることの不安というような
感覚を一部分だが表現している。
ある医師のことばの抜粋。
正確には覚えていないので
ここに貼り付けてみた。


”私の周りに通じないものが存在するということは、私に不安を引き起こします。外の現象だけではなく、思い通りにならない私の内なる問題もあるということに気づくでしょう。
 その一つに「病」・「死」があります。特に「死」は意識を越えた世界です。死んだ人に「おーい」と呼びかけても、何の返事もなく、通じなくなる世界です。
 私は意識を中心に生きていますから、外側にも内側にも意識を超えるものがあり、いや、意識を超えたものの中に私は包まれて生活していることになります。”



漠とした不安。
それは、ことばに表しにくいものだが、
言葉にすればこのようなものに
なるのかもしれないと思った。