なみだ

涙、涙のお別れ。
遠方までお詣りに行った。
若くして逝ったひと。
まだ中学生と
高校生の子等を遺して。


その人は、
癌の治療をうけていた。
先月すえに、治療を断念すると告げられ
さぞ辛かっただろうと、ご主人が語られ
た。


大学に通って、カウンセラーの資格をとり
地域のボランティア活動に活躍し、
子どもらの父母等とクラブ活動の面倒をみた。
そして趣味にも力を入れていた。死を見据えながら、
文字通り、生ききった。



そんなふうに全力で生きて、ふれあった多くの
友が涙で送った。

しみじみとその人柄
が偲ばれる。そんな式だった。
そして、帰り道に、生きること。自分の生き方
について考えさせられた。