新聞からー夏目漱石から教わったことー弟子寺田寅彦のことば

寅彦は、漱石が有名でなくても文豪ににならなくてもよかった、という。
そうであったら、きっと長生きしてくださっただろうと。
いかに先生を愛したのかを伺わせる言葉だ。そして先生から二つのことを教わったとして、
「自然の美しさを自分の目で発見すること。人間の心の中の真なるものと偽なるものと
見分け、そうして真なるものを愛すること。この二つである。」と。
奥深い人格のなかに純粋なるものを感じ愛したのであろう。