続・オール1から教師になった講演・無量寿経のはなしと、

昨日の宮本先生が

過酷な
この、学歴社会のなかで、
いじめや両親の死によって
完全に落ちこぼれ、
その逆境のなかから立ち上がっていくすがたを
語った。

仏説無量寿経に、
このように説かれている。
よいひとたちに囲まれ、
すばらしい環境のなかで
100年よい行いをし続けるより、
こすい人たちや、
悪に充ち満ちた環境のなかで
一日でも
真実の行いをすることがはるかに
大きな意味を持つと。


学校でのいじめは凄まじく、
先生たちはそれを救うというよりは
油をそそぐ有様。
両親もまた無力であった。
そしてこの社会はそんな落ちこぼれの存在に
輪をかけてきびしい。
そこから立ち上がり、現在に至った。


反面
彼をささえた恋人、
そして豊川高校定時制の先生方がいた。
だから、
彼は
その恩を深く受け止めて、
大学院から研究者の道をしりぞけ、
母校の教師のみちを選んだ。
恩を感じる人の尊さを
彼の話から教えられた。


逆境のなかから
立ち上がること、
そして支えた人たちへの感謝。
人がひととして真実に生きることへの
核心に迫る。
そのことは、まさにお経の通り、
よい環境で総理になられたかたとは較べるすべもなく
重さと尊さを感じる。


苦しい道のりは一日どころか
数十年に及んだ。