テーラワーダの愛読者である

上座仏教が開いているサイトをよく読んでいる。
お釈迦様の語りは味わい深い。
よくあるような奇抜な解釈ではなく、
ここのは素朴な解釈であり、それがかえって
魅力となっている。


お釈迦様のお話には、
前世の物語がよく出てくる。
テレビでタレントがやっている
前世はなになにだといっているのと似ている。
しかし、そんなのもとは意味するところは
当然、違っている。


たとえば、
弟子が現実に起こっている事件を師に報告する。
するとお釈迦様は、
かって・・・というように前世の話を始める。
その事件の背景、問題の本質、などを説かれる。
そして、それは前世のはなしであって、
その話のなかの誰それは、今の誰であり、・・・
誰それは私の前世の姿であると、

それは、輪廻を実体化するのではなく、
今、偶然におこっているようにみえることも、
その事件が起こるもと、本質は、
おなじ構造をもっている、ということを表そ
としているのではないか。

また、今おこっていることを、すこし距離を
おいて眺めることで、弟子等に客観的に分析出来る
ようにしているのかも知れない。
説かれる側のこころにそった優れた方便ということ
だらろう。仏意はいかに。