カポティモンテ美術館。

   
   教皇の一族の繁栄をねがって
   描かせた絵がある。
   教皇の世俗心をそんなかたちで遺して
   しまった。
   自分自身も実際より威厳をもたせるように
   描かせたり、孫を跡継ぎだと表現させたり、
   ただの世俗の欲に生きるおじいさんだったことを
   後世にこんな形で暴露することになるなんて
   思いもよらなかっただろう。